コップ半分の水

2021/12/27 (月)

前回のノートで,同じ「空」でも”そら”に見える人と”から”に見えている人がいるということをお伝えしました.
そんな風に人それぞれ見え方が違うわけですが.自分の中でも時や場所,そして気持ちによって同じ物でも見え方が違ってきます.

たとえば,コップの水を見た時に,気持ちが焦っていれば「たったこれしかない...」と嘆いてしまいがちですが,余裕の気分に浸っているときなら「まだ結構あるじゃん!」と安心できるかもしれません.
同じ大きさの丸でも,大きな丸(過度な期待?)で取り囲むと小さく見えてしまい,小さな丸(小まめな感謝…)を周りに添えると大きく感じ取ることができる.
そんな特性を利用して気持ちをコントロールすれば,自分への見え方を工夫することができます.

人を見るとき,否定的な気分でいると,悪いところに目が行ってしまいます.
ところが,好意的に眺めるようにすると,いいところにも気づかされます.
「心配性の患者さんは,物事を慎重に対処するしっかり者なのかもしれない…」
「不満の多い患者さんは,いろんな配慮不足を見抜ける鋭い人なのかもしれない…」
結局,「どう見えていたか」は「どう見ていたか」によると思ってます.

他人の見方は思い通りにできませんが,自分の見方は気持ちの切り替えで好転できます.
私自身,2021年もいろいろなことがありましたが,「皆さんのおかげで今年もいい一年でした」と謙虚にうぬぼれることで,得した気分を味わいながら新年を迎えられそうです!