”北国です”

2020/09/08 (火)

 茨城県に来て8年,ふるさとを聞かれたときは「北国です」と答えています.両親は北海道,私は盛岡生まれ,そして育ったのは青森ですから,まとめて「北国」です.
 ただ.住んでいるときにはそれほど「北国」を意識してませんでした.同じ日本ですし,どこにいてもインターネットで同じ情報が手に入りますから,方角の違いがそんなに気分に影響しないと思ってました.
 ところが,茨城に来てその妄想は打ち破られました.冬の晴天に驚き,太陽の緯度も高いので,日に当たるとポカポカしてきます.「北国」では考えられないことで,晴れ渡った空が冬でさえ気分を明るくしてくれます.「雪が溶けたら」を決まり文句にしている「北国」とは大違い,これなら多少寒くても気持ちに活気が出ますね.
 実際,太陽を浴びると脳内にセロトニンが分泌されてストレスによる影響を和らげてくれます.そして,その16時間後に睡眠を誘うメラトニンが分泌されて寝付きを良くしてくれます.病気からの回復には心の安寧と快適な睡眠が欠かせませんから,陽射しが豊かな茨城の方が「北国」より医者としても働きやすい環境にあるかもしれません.そう思って,改めて「お天道様」のありがたさに感謝しています.