梅の余白で落ち着く

2026/03/02 (月)

私が長く過ごした弘前は,公園が桜の名所でした.
弘前城の外堀や内堀に連なる桜は,約2600という本数も圧巻ですが,リンゴ栽培の技術も応用しているので花の密度が濃く,木の向こうが見えないくらいに咲きまくります.
なので,4月の後半に「桜まつり」が始まると,見なきゃ損という気分になり,満開のニュースに焚き付けられて思わず公園に出かけていました.

そして13年前,水戸に引っ越してきたころ,「梅まつり」が始まるというので偕楽園に行ってみました.
3000本の梅は弘前の桜よりよっぽど多いのですが,密集する桜の花を見ていた私にとって,スカスカな感じの梅の木は最初は物足りなさを感じさせました.
ところが,何度か見に行くうちに,それぞれの花を見比べる楽しさが感じられるようになり,花見に余裕の気持ちを持てるようになりました.

確かに,弘前の桜は圧倒的な美しさなのですが,散り際も早いので,追い立てられるような焦りも感じさせます.
一方,偕楽園の梅は,花の間の余白が心にゆとりを与えてくれますし,長く咲いてくれるので急がずに見に行くことができます.

今年も千波湖を散歩しながら,梅の花の間から好文亭を見上げるこで,その余白も楽しむことができました.
自分の体においても,それなりに回復力の低下を自覚していますので,満開の桜のような目一杯なスタイルではなく,余白で落ち着ける梅のようなスタンスでライフバランスを保っていきたいと思っています.