専門分野の看護師
認定看護師
脳卒中リハビリテーション看護認定看護師
脳卒中による後遺症はさまざまありますが、発症前は当然だった生活を可能な限り再獲得できるように、早期リハビリテーション介入を実践しています。脳卒中は突然発症するので、ご本人だけではなくご家族も不安や戸惑いを感じます。家族ケアを含めて、急性期から回復期・生活期へスムーズな移行を目指して看護しています。また、個々の患者さんに合わせた生活再構築のために、看護師に限らず多職種に向けて認定看護師専門講座を開講しています。多職種への教育により支援チームの協力・連携が強化され、患者さんが安心できる療養環境を提供することにつながると考えています。
認知症看護認定看護師
高齢化社会になり、急性期病院においても高齢者や認知症の人へのケアは必須となる中、 自らの思いを適切に表現できない認知症高齢者だからこそ不安が少しでも軽減でき、安心・安全な入院生活が送れるよう多職種と協働してチームで関わっていきます。患者さんとそのご家族に寄り添い勇気づけをおこないながら、その人らしい姿を大切にした看護ができるように支援していきます。
特定看護師
1.特定看護師とは
厚生労働省は、我が国の超高齢化社会における医療を支えるために、保健師助産師看護師法を一部改正し、診療の補助として特定行為を行う、看護師の育成を推進しています。
特定看護師は、専門的な研修を修了し、高度な 知識と技術を 身に着けたうえで、患者さんの状態を 見極め、迅速に対応し、「治療・生活」の 両面から患者さんを支えます。
2.特定行為とは
特定行為とは、あらかじめ医師が定めた手順書をもとに、看護師が診療の補助を行うことです。38の特定行為は21の特定行為区分に分けられ、どの区分の特定行為研修を履修したかで対応できる特定行為が異なります。
3.特定行為のイメージ
研修受講前
医師から 治療や看護について指示を受ける
看護師が 患者の変化に気付く
医師に報告し、医師から処置や治療の指示を受ける
看護師が指示に従い治療や処置を行う
医師に結果を報告する
研修受講後
医師から治療や看護について手順書で指示を受ける
看護師が患者の変化に気付く
手順書の範囲内の場合、手順書に基づく処置や治療を行う
医師に結果を報告する
例えば、手術後に傷口に入った管が不要になり、抜去が必要になった場合、抜去後、患者さんは、管に拘束されることなく自由に行動でき、入浴や退院の予定が近づきます。しかし、医師が緊急手術で抜去することができないと、翌日に予定がずれ込むことになり、退院日が遅れるだけでなく、管による感染のリスクも高まります。
タイムリーに特定看護師が管を抜くことができれば、医師の到着を待つ必要がなくなり、滞ることなく退院を迎えることができます。
4.当院で実施可能な特定行為の一部
人工呼吸器の設定変更 |
呼吸を助ける機械の調整を行います |
気管カニューレの交換 |
首に挿入された呼吸のためのチューブを交換します |
点滴管理 |
水分や栄養バランス、血圧等の身体状況から総合的に判断し、調整します |
ドレーンの抜去 |
術後の皮膚に入っている管を抜去します |
カテーテルの挿入 |
腕から心臓近くの太い血管(静脈)に向け点滴用の管を入れます |
カテーテルの抜去 |
腕や首元の太い血管(静脈)に入っている点滴用の管を抜去します |
当院では特定行為研修を修了した看護師が、医師の指示に基づいて、特定行為を実施しています。患者さんは特別なお申し出がない限りその行為を受けていただくことができます。
ただし、特定看護師に関するご意見やご質問がありましたら看護師長又は1Fの患者相談窓口にお尋ねください。ご理解とご協力をお願いいたします。
*特定行為に関する情報は、
厚生労働省 または、
日本看護協会ホームページ をご確認ください。