心臓血管外科
対象疾患と診療内容
心臓血管外科では、以下のような疾患を中心に診療しています。
末梢静脈疾患
下肢静脈瘤
どんな病気?
静脈の内部の血液が逆流により下肢に溜まることによりボコボコした静脈が瘤(こぶ)のように膨れ上がってしまう状態です。進行すると下肢の不快な症状や皮膚炎を起こすことがあります。
症状
・血管が瘤(こぶ)のように盛り上がる ボコボコと血管が浮いてきた
・足がだるい、重い、痛い、足がつる(こむら返り)
・足に赤いクモの巣のような血管が透けてきた
・足の色が黒くなってきた
・色素沈着
・浮腫みがひどい(根治には手術が必要)
治療
血管内治療
低侵襲治療で、高周波又はレーザーを使用する血管内焼灼術と接着剤(グルー)を使用する治療法があります。
ストリッピング手術
静脈瘤の原因となっている静脈を切除して引き抜く方法です。
瘤切除術
拡張が目立つ血管を切除する方法です。
硬化療法
静脈瘤に薬を注射して目立たなくする方法です。
保存的治療
生活習慣の改善や弾性ストッキングなどで症状を和らげる等の方法があります。
深部静脈血栓症
どんな病気?
体の深いところにある静脈(深部静脈)に血栓(血の塊)ができる病気です。
大きい血栓が形成されると一部が肺の血管に詰まり肺動脈血栓塞栓症(エコノミークラス症候群)をきたすことがあります。
症状
・比較的短期間での足の腫れ、赤み、熱感
・足がだるい(片足の時も両足の時もあります)
・足の症状に続き胸痛、息切れ、呼吸困難感をきたすこともある
治療
薬物治療
血液が固まるのを防ぐ注射薬や飲み薬による治療があります。
理学療法
医療用の弾性ストッキング、フットポンプを利用することにより滞った血液の流れを改善します。
下大静脈フィルター
重症例、ハイリスク例、治療不応例において肺動脈血栓塞栓症を防ぐためのフィルターを下大静脈に留置します。
手術実績件数
<この病気についてのご相談は>
診療科目 心臓血管外科
担当医 倉橋 果南
診療日 毎週金曜日(14:00~15:30)※予約

診療科目 循環器内科
担当医 循環器内科医師
診療日 月~金曜日(9:00~11:30)
※平日が祝日の場合には休診となります